BIOGRAPHY

T-BOLAN。ヴォーカル森友嵐士、ドラム青木和義、ギター五味孝氏、ベース上野博文の4人からなる伝説のロックバンド。

1991年7月10日、シングル「悲しみが痛いよ」でデビュー。1stアルバム「T-BOLAN」をリリースした後、同年の12月にリリースした2ndシングル「離したくはない」が、異例のロングヒットを記録(2022年の今も同曲はオフィシャルYouTubeチャンネルで、2,200万回を超える視聴数を記録する時代を超えた名曲となっている)。一気にメジャーの舞台にその名を知らしめた彼らの快進撃は、翌1992年に始まる。この年、4枚のシングル「JUST ILLUSION」「サヨナラから始めよう」「じれったい愛」「Bye for Now」(←この曲は、初のミリオンヒットを記録)と2枚のフルアルバム「BABY BLUE」「SO BAD」、1枚のコンセプト・ミニアルバム「夏の終わりに~Acoustic Version~」というリリースラッシュに加え、7月2日日本青年館で行われた伝説のワンマンライブを皮切りに、怒涛の本数のツアーをそれぞれのアルバム毎に行う。これによりライブバンドとしてもその本領を発揮していく。
1993年もその勢いは衰えることを知らず、シングルを4枚(「おさえきれないこの気持ち」←この曲で初のオリコンシングルチャート1位を獲得。「すれ違いの純情」「刹那さを消せやしない/傷だらけを抱きしめて」「わがままに抱き合えたなら」)、フルアルバムも前年同様2枚(「HEART OF STONE」※このアルバムで初のオリコン1位獲得、「LOOZ」)リリースし、この年もそれぞれのアルバム全国ツアーも行うという怒涛のスピードで、一気にその頂点を目指していく。翌1994年、シングル「LOVE」「マリア」と2枚目のコンセプトアルバム「夏の終わりにⅡ~Lookin’ for the eighth color of the rainbow~」のリリース、共にセールス面では順調かに思えたが、これまでの急過ぎるハイペースでの活動に、徐々にバンドの歯車は狂っていく。アルバムをリリースしないまま敢行されたライブツアー「LIVE HEAVEN '94~'95」。そのファイナルの1995年3月26日大阪厚生年金会館で、いよいよ森友の喉は悲鳴を上げ、このライブを最後にバンドは活動休止状態に入る。
その後1995年以降もシングル「SHAKE IT」「愛のために 愛の中で」「Be Myself/Heart of Gold 1996」、シングルベストアルバム「SINGLES」(※初のベストアルバム。ミリオンセラーを記録)、バラードベストアルバム「BALLADS」とリリースを重ねるものの、森友の喉の不調は回復の兆しが見えぬまま、1999年12月に解散という決断をT-BOLANの4人は下すことになる。
後に判明した森友の病名は、心因性発声障害(当時の医学では正式な病名はなく、森友の症状に併せて病名を付けた。「明日、歌えるかもしれないし、10年後歌えないかもしれない…。」と、ドクターからは宣告される)。彼は10数年にも渡りこの病気と闘うこととなるが、その中で多くの人と出会い、そこから得た様々な思いによって奇跡の復活を果たす。そして解散から13年経った2012年、メンバー4人の思いを確かめ合い、T-BOLANとしてもう一度ステージに立ちたいとの思いから再結成を遂げた。同年、BEING LEGEND Live Tour 2012にてLIVE活動を再開、しかしこのまま活動を推し進めると思った2014年、T-BOLANにとっての始まりの場所である渋谷公会堂の公演を最後に、活動休止を宣言する。1999年、できなかった解散ライブをやりきれた目標を達成した末の決断。T-BOLANに頼るのではなく、メンバーそれぞれのポテンシャルを高め、先を見据えた決断,だった。

それぞれが新たな道を歩む中、2015年3月ベースの上野がくも膜下出血で倒れる。意識不明の状態から手術を行うも、高次脳機能障害を発症。しかし、家族やメンバーの献身的な看病もあって奇跡的な回復を遂げ、翌年2月に退院祝いを兼ねたメンバーで食事会を行うまでになった。上野以外の3人は「上野のリハビリの力や目標になれば?」と、2016年12月31日に一夜限りの再結成、カウントダウンライブを豊洲PITで行う。同日「2017年、T-BOLANは再始動します!」と、訪れたファンの前で発表。そして2017年夏、T-BOLANは完全復活。誰もが知る名曲の数々が、2017年『夏の終わりに』をテーマに据えたアコースティックベストアルバムの発売と、初のアコースティックツアー「T-BOLAN LIVE HEAVEN 2017 夏の終わりに『再会』~Acoustic Live Tour~」で蘇った。
2018年、そのスピードを緩めることなく、新曲「Re:I」をDVDシングルでリリース(石ノ森章太郎生誕80周年記念サイボーグ009コラボソング)。その勢いのまま、約23年ぶりの本格的な全国ツアー「T-BOLAN 30th Anniversary LIVE『the Best』~励~」(本公演23本 追加公演3本)を敢行、ソールドアウト11本を記録し、ツアーは大成功のうちに終了した。2019年は全国ツアーが終わって息をつく間もなく、約2年ぶりのアコースティックツアーも広島、大阪、東京で開催。
夏の終わりを肌で感じることのできるパフォーマンスを披露、訪れた観客を魅了した。
2020年2月5日、待望のライブDVD「T-BOLAN 30th Anniversary LIVE『the Best』~励~」を発売。そこには、特典CDで新曲「俺たちのストーリー」「My life is My way 2020」を収録。90年代ロックの表情を魅せる「俺たちのストーリー」、王道のバラードナンバー「My life is My way 2020」と、誰もが納得するT-BOLANの魅力に溢れた作品に仕上がっている。
尚、2曲はAmazon Prime Videoオリジナルドラマ『湘南純愛組!』/ 関西テレビ『湘南純愛組!鎌倉の狂犬編』のオープニング曲と主題歌に決定。
2月8日(土)埼玉県羽生市産業文化ホールより、全国ツアー「T-BOLAN LIVE HEAVEN2020『the Best』~繋~」をスタート!これまで訪れたことのない地域も多数含め、その歩みを止めず『繋がる』をテーマに熱いライブを届け続けるが、各公演延期/中止でスケジュールを余儀なくされた(ツアーは翌年2月20日の鹿児島公演より再開)。
コロナ禍でリアルに繋がることが出来ない状況が続く中、本来ライブを開催される当日にライブ配信を敢行(全21回)、好評だった配信をその後オフィシャルファンクラブ『TEARS INFORMATION』 で、それまでに見ることが出来なかった新たなキャラクターを披露しメンバーそれぞれが進化していることを証明した。
(又、ヴォーカル森友嵐士は「ありがとうのうたプロジェクト」を立上げ、医療従事者や介護関係、全ての人へ感謝の言葉を伝えるメッセージソングを無償・権利放棄で楽曲を解放。沢山の人々を勇気付ける活動を続けている)
2021年1月、アニバーサリーイヤーの前段として初の試み「T-BOLAN 30周年特番 音楽はタイムマシーン T-BOLAN SINGLES ザ・ベストテン」と題した配信ライブを開催。シングル曲をカウントダウン形式でライブする過去になかった構成にファンはたまらないコンテンツ!として反響を得た。
そして2月の鹿児島公演から、コロナ禍によりストップしていたツアーを再開し、当初の28公演中12公演は敢行。
続いて追加公演の開催を決定し、『愛の爆弾=CHERISH』をテーマに据え、広島、愛知、大阪の3地域でライブを開催した。
コロナ禍で断念をせざるを得なかった事物やドラム青木和義の活動休止(先祖代々受け継ぐ柿農家に集中するため)、様々な出来事も多かったが、T-BOLANは2022年7月10日メジャーデビュー満30周年に向け、アルバムの制作期間に入った。

そして約28年ぶりとなる待望の6thオリジナルアルバム「愛の爆弾=CHERISH ~アインシュタインからの伝言」を、2022年3月14日に発売する。
歩みを止めない男たちのドキュメンタリー。今後も注目して欲しい!